貸しおしぼりの起源から現状まで

○貸しおしぼりの起源
おしぼりは古事記や源氏物語が書かれた時代まで遡ると考えられています。前身になったのが、お公家さんが客人を家に招く際に提供した濡れた布と言われています。江戸時代になると木綿の手拭いが広く普及し、宿屋の玄関に旅人のために水を張った桶と手拭いが用意されるようになり、客は手拭いを桶の水に浸してしぼり、汚れた手や足をぬぐいました。この絞るという行為がおしぼりの語源になっていると言われています。戦後に飲食店が増えてくると、手作業でおしぼりを提供していては客数が増えた時に追いつかなくなり、貸しおしぼりのビジネスが生まれました。

○温かいレンタルタオル、冷たいレンタルタオル
水分を含ませる際に、温水などにより適度に温かい水分を布にしみこませることにより温かい貸しおしぼりを作ることができます。水を含ませた状態で冷蔵などすることで夏に利用が増える冷たい貸しおしぼりを準備することもできます。理容室では髭剃りなどの際、ひげや皮膚に水分を与え剃りやすい状態にするために蒸しタオルが使われるが、これもレンタルタオルが使われることが多いです。

○一般的な貸しおしぼり
飲食店などでは毎日大量に利用されるため、自店でおしぼりを準備するのではなく、貸しおしぼり業者が利用されます。一般的にはタオルが薄い透明のビニール袋に収められ、使用後はタオルが業者に返還される。返還された貸しおしぼりは洗濯されて再びレンタルタオルとして提供される。劣化して利用不可になった貸しおしぼりは廃棄されるが、一部はダスターとして専門の業者によってリサイクルされることもあります。一時期、紙製・不織布のおしぼりが使われたが、環境を考慮してリサイクル可能な布製の貸しおしぼりを導入する飲食店が増えています。